水虫や湿疹など皮膚全般の疾患を取り扱う皮膚科。皮膚科で働く看護師は、外来クリニックが主な仕事場になります。これから皮膚科クリニックで働いてみたいという看護師は少なくありませんが、どんな人が向いているのかが気になるところです。まず、皮膚科を受診する患者は、乳幼児から高齢者まで様々年齢層となります。そのため、年齢層に関係なく、しっかりとコミュニケーションを取れることが肝心です。逆にいえば、子どもが苦手、高齢者対応が苦手という人は、皮膚科クリニックには向いていないかもしれません。
また、皮膚科クリニックは外来メインなので、基本的に夜勤はありません。その分手当がなくなるので、病棟業務より収入は少なくなる傾向です。しかし、収入が減っても身体が楽な勤務体制を望む人は、皮膚科クリニックはピッタリの職場といえます。ただし、夏場は患者が増える傾向にあるので、夜遅くまで働く可能性があることは知っておくと良いでしょう。
さらに皮膚科クリニックには、重篤な患者はほとんど受診しません。命にかかわるような緊迫した場面はほとんどないので、精神的な負担は軽いといえます。また、皮膚科では採血・点滴や湿疹・火傷などの処置がメインとなります。仕事に慣れてきた看護師にとっては、単調な業務の繰り返しと感じてしまうかもしれません。しかし、たとえ単調な業務であっても、地道な作業をコツコツと続けられる根気のある人は、皮膚科クリニックに向いているといえます。